ユグノーの書庫

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ネタバレは無いです。

ライトノベル

Dクラッカーズ:著者 あざの耕平 出版社 富士見ミステリー文庫
突然の級友の投身自殺。 原因は『カプセル』と呼ばれる麻薬にあった。
帰国子女・姫木 梓は学校内の密売ルートを追跡し始めたが、 その線上に7年前の幼なじみ・物部 景が浮かび上がった……
幼なじみの無実を証明するため、クラス委員・海野 千絵とともに調査を続けるが、事態は思わぬ方向へと突き進んでゆく。
そして、真相は単純な麻薬事件に留まらなかった。

巻を追うにしたがって加速度的に面白くなります。
麻薬に興じる若者たち。囁かれる悪魔の噂。日夜繰り広げられる戦い。「認識」(←これ重要ワード)とは何か。
もう話の深みがすごすぎます。ラブあり、アクションあり、ミステリーあり、サスペンスあり、ホラーあり。
今まで読んだ中で胸を張って一番と言えるほどのライトノベルです。
いや、文章自体はライトだが、話は最早ライトじゃないです。

キノの旅:著者 時雨沢 恵一 出版社 電撃文庫
短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。
彼らはいろいろな国を訪れ、いろいろな人々に出会い、そして、3日目に旅立っていきます。 彼らが出会う人々は少し哀しくて、とても愛おしい。

淡々と進む話。それだけ聞くとつまらなそうに聞こえるが、いやいや、そうは問屋がおろさない。
考えさせられる話が多々あります。短編連作で進むのですが、その一つ一つが哲学的。しかし、人々が投げかけてくる哲学に旅人である主人公のキノは小気味いいほどに無反応。キノには確固たる自分の哲学があるんですよね。必死な周りをよそに、キノは淡々と旅していきます。
哲学っぽいの好きだけど哲学書は固そう、という人はぜひ。ライトノベルなので文章自体は軽いです。

ゲーム

ゼノギアス:ジャンル RPG メーカー スクウェア 
神は、堕ちてきた… ゆっくりと船は星へと沈んでいった…。
それから幾千年の時が流れた。

忘却の彼方より繰り返される悲劇。輪廻と再生。破滅と癒し。
神とは何か? その意図するものは?

設定が秀逸すぎる。これだけ緻密に練られた世界観、歴史、キャラクターは滅多にお目にかかれません。
2枚組なんですが、1枚目が普通のRPGなのに対し、2枚目以降怒涛の展開が待っています。次々と話が進んでいき、理解が追いつかない。何度もやることで、だんだんとわかってくる。それは、言わばスルメ。例えが親父くさいな……。

紹介作品も徐々に更新します。